ヤマハのグランドピアノのタッチをなめらかに

以前にお客様のご希望でタッチウエイト調整をした
ヤマハのグランドピアノ C3AEのタッチを
さらになめらかな感触にするために
キャプスタンを交換しました。

 

ヤマハ純正キャプスタン
これはヤマハのグランドピアノに
オリジナルで採用されているキャプスタンです。
「頭の形が平たい」ので
ウイペンヒールを持ち上げていく時に抜けが悪いのです。
そこでキャプスタンの頭に絶妙なアールがかかっている
スタインウェイの純正キャプスタンに交換します。

 

キャプスタンインストーラー
便利な道具を使って、オリジナルのキャプスタンをするすると抜いていきます。

 

キャプスタンの比較
右の3つがオリジナルのキャプスタンで
左の3つが新たに取付けたスタインウェイのキャプスタンです。
左のキャプスタンの頭の部分には丸みがあるのが分かります。

 

キャプスタン交換
全てのキャプスタンを交換して、整調をやり直して完了です。
鍵盤の抜けがよくなり、タッチが滑らかになって
コントロール性が向上します。

 

ヤマハのグランドピアノをお使いの方で
鍵盤に押し込むような感覚や違和感を感じている方々に
オススメの作業です。

 

今回行った方法以外に
キャプスタンを交換せずに
頭の部分に専用のアタッチメントを取付け
丸みを得る方法もあります。

 

キャプスタンの交換単体の作業でも効果は感じられますが
タッチウエイト調整と併せてアクション全体で修正してやると
一層弾きやすいタッチのピアノになります。

 

渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
E-mail  info@piano-tokyo.jp
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除湿器がフル稼働

もうずっと雨ばかりの東京。
梅雨の時期より梅雨らしい天気が続いています。

除湿器
半日もすると除湿器のタンクは満水に。

 

梅雨の時期もそうですが
ここ最近のように気温が低く湿度が高いようなときに
除湿しようとエアコンを入れると
確かに湿度は下がりますが室温まで下がってしまい
寒くて仕方ありません。
(そうならないエアコンもありますが)
このような天候の場合には、除湿器が必須。
除湿器の場合は、むしろ少し室温が上がりますので
寒くて湿度が高いような日の除湿には最適です。
除湿器を可動していて室温が上がりすぎるような場合は
同時にエアコンを可動しておけば
相殺されてちょうど良い室温になるとともに
除湿の観点からも好都合です。
アップライトピアノをお使いであれば
ピアノ本体にダンプチェイサーも取付けておくと鬼に金棒です。
(ダンプチェイサーだけに除湿を頼っているピアノよりも
部屋ごと除湿しつつダンプチェイサーも併用している
ピアノのほうが整調も調律も安定しているようです)

 

このところの長雨で、日々の調律に伺っていて感じる事は
除湿しているお宅のピアノとそうでない場所のピアノとで
コンディションに歴然と差があるということ。
まったく除湿していない環境のピアノは
中音を中心にかなりピッチが上がってしまい
タッチは重くなり、鳴りも悪くなっています。

 

一応除湿しているけれど
感でなんとなくエアコンや除湿器を入れている環境の場合
まったく除湿していない場合よりは大分ましですが
湿度計を見て運用している訳ではないので
本人が思っているよりも実際には除湿出来ていなかったり
場合によっては過剰に除湿しているケースもあります。

 

ある程度信頼の出来る精度の「湿度計」を設置し
その値が適湿となるように除湿されている環境のピアノは
季節や天候に左右されることなく
常に軽快なタッチを維持し、鳴りも良く
調律の変動も最小限に抑えられています。
長期的にみると
ピアノの寿命にも影響してきますので
今お使いのピアノに少しでも健康で長生きしてもらいたい方は
日々の湿度管理を怠りなく。

天然の素材が豊富に使われ
環境の変化に敏感な反応をしめすピアノは
生き物なんだなぁとつくづく感じます。

 

 

ピアノの調律を安定させる為に ~湿度管理~

 
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