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ピアノの調律を安定させる為に

ピアノの調律を安定させる為に ~湿度管理~

ピアノを末永く快適にお使い頂く為に、また調律を安定させる為には、ピアノのあるお部屋の湿度を一定に保つことが必要不可欠です。一般的にピアノは1年を通じ、湿度を50%程度に保ってあげると、調律やタッチが安定し、ピアノ本体の寿命も延びます。

湿度の管理には、目安として湿度計が必須アイテムです。わりとありがちなのは 「エアコンを使用しているから大丈夫」というケース。エアコンを運転しているという、その事に安心している場合で、実際に湿度計でチェックしていない方も多いです。いざ、正確な湿度計を設置して、お部屋の湿度をチェックしてみると、さっぱり除湿出来ていなかったという事は割に多いものです。また、夏場の除湿はしても、冬場の加湿をしていない場合も同様で、冬期に湿度計を設置し値をチェックしてみると、お部屋は過乾燥状態であったという場合も少なからずあります。体感で湿度をチェックするのは難しいので、やはりある程度正確な湿度計が必要となる訳です。

EMPEX SUPER EX 湿度計

安価で比較的正確ということでの市販品ですと例えば、SUPER EX SENSOR を使った、エンペックスの「スーパー EX 湿度計」をご用意頂き、湿度系の針が年間通じて50パーセント近辺を指すように(理想は固定、私は50パーセント固定を心がけてます)お部屋の湿度をコントロールするように心がけてみてください。多くの市販の湿度計は、精度の劣るものが多いのですが(5%~15%近くも誤差のあるものがあったりして使い物にならない事も)スーパー EX は、誤差 ±2パーセントと比較的安定しているようです。安価に購入できる市販品としては、まずまずの精度かと思います。下記メーカーサイトから直接注文出来ます。(東急ハンズや一部のホームセンター等でも扱っています)

http://www.empex.co.jp/

メーカーのサイトでオーダーする以外には、楽天などで探すこともできます。検索窓に「湿度計 スーパーEX」と入れますと、ずらーっと出て参ります。
※スーパーEXセンサーが搭載されていれば、機種はどれでも構いません。お好みのデザインの物をお求めください。
また、湿度計は年月の経過とともに、精度が劣化することが避けられません。
その為、3年程度に一度、校正にお出しになるか、新しいものに買い替える事で、より正確な測定が可能になります。

一般的に、梅雨時~夏が終わるまでは、除湿が必要となりますので、エアコンのドライ運転と除湿器(コンプレッサー式)及び換気扇を併用して、湿度を上手に調節してください。(湿度を50%まで下げる努力をする)
※梅雨時など、エアコンのドライのみですと50%まで下がらないケースも多いです。お部屋が広すぎる等の理由で部屋ごとの除湿が難しい場合は「ダンプチェイサー」等の防湿器をピアノ本体に取付けてしまうのも方法です。

ピアノ防湿器ダンプチェイサー

冬は連日、湿度30%~40%前後となってしまう事も多く、放っておくとピアノはカラカラに乾き、調子を崩しがちです。(ピッチの低下、ロストモーション、各フレンジスクリューの緩み、膠(にかわ)切れ etc...)概ね11月中旬から3月中旬までは、加湿が必要になります。気化式もしくはハイブリッド式の加湿器をご使用ください。
※スチーム式は結露の原因となる場合もありますので、ご使用は控えた方が良いでしょう。
※冬季、例外的に室温が低くしかし湿度が高いようなお宅の場合、デシカント式の除湿器、もしくはハイブリッド式の除湿器をご使用になると、室温が低くても、しっかり除湿出来ます。

春と秋の晴れている日は、窓を開けて換気してあげるのも良いです。但し、春や秋でも日によっては、極端に湿度の高い日や過乾燥ぎみの日はありますので、常に湿度計の値を気にかけておいてみてください。逆に梅雨時~夏場や冬場でも日によっては、快適な湿度の日もございます。このような日は窓を開けての換気も平気です。基本的には梅雨~夏と冬季の換気は、朝夕短めに行うくらいにしておくのが望ましいです。雨の日は、年間通じて窓を開け放つのは控えましょう。
※加湿器、除湿器、エアコンに搭載されている湿度計は、割とアバウトな事が多いので、正確な湿度計の値を優先してください。

湿度を一定(50%程度)に保つ目的は大きく2つ。1つは、響板(きょうばん)の膨張・収縮を抑え、調律(ピッチ)を安定させる為。もう一点は、ピアノを痛めない(長持ちさせる)為です。湿度をコントロールしていない環境下にあるピアノは短命に終わってしまいます。精度の良い湿度計、エアコン、除湿器、加湿器は、ピアノを保守管理して行く上で必需品ですので、足りない物は順次ご用意されると良いでしょう。ピアノは生き物です。故に呼吸しています。定期的な調律を欠かさない事はもちろんですが、常に気をかけて湿度管理をし、可愛がってあげると答えてくれます。
※一般家庭は、ホールやスタジオではありませんので 可能な範囲(在宅時)でピアノを気にかけてあげるだけでも良いでしょう。

次に湿度の変化が、具体的にどのように調律に影響するのかを見ていきましょう。
ピアノ調律後のピッチ変動と湿度の関係

関連リンク : ダンプチェイサー


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