タッチレールの取付け(ヤマハC5L)

タッチレール
グランドピアノのタッチウェイト軽量化ツール、
「タッチレール(TouchRail)」
ヤマハのC5L、製番580万台に取付けました。

ご依頼者様によると、鍵盤が重く
ピアノを練習していて1時間を過ぎたあたりから
手や腕が張ってしまい辛いので軽くして欲しいとの事です。

現状では

  • 低音セクション : 65g
  • 中音セクション : 60g
  • 高音セクション : 55g

といったダウンウェイトです。(バラツキあり)
現代の標準的な重さは50g程度ですから、少々重いようです。
特に低音から中音にかけて、
もう少し軽いと演奏が楽になると思います。

整調
調律を済ませた後、あらためて「整調(せいちょう)」を一から見直します。
十分な整調がされていないピアノは思いのほか多いもので
じっくりと調整していくと、それだけで数グラム軽くなるピアノが多いです。
一日目の作業は調律と整調。
それとタッチレールのデータの採寸。
タッチレールはお客様のピアノ一台ごとにオーダーで製作されます。
鍵盤の割り付けを綺麗に写し取って、
それを元にお客様のピアノ専用のタッチレールが作られます。

タッチレールが出来上がったら、再度お伺いして取付け、調整作業です。

ホワイトパンチングフェルト
お客様からのご要望で、
良い機会なのでピアノを少しグレードアップしたいとのことで
ヤマハ純正のフロントパンチングクロスを
Wurzenのホワイトパンチングフェルト・コニカルに交換しました。
ホワイトパンチングに交換すると
音の立ち上がりが速くなり。音の力強さが増します。
パンチングは地味な部品ですが、良質なものに交換すると
音やタッチが変化します。

TouchRail
既存の鍵盤押えがあった場所に置き換えで
タッチレールを取付けます。
オリジナルの鍵盤押えとネジを保管しておいて頂ければ
いつでも元の状態に戻すことが出来ます。
タッチレールのインストール作業は
シンプル且つスピーディーに完了します。
スペーサーチューブを最適な長さにし、
適切な位置にタッチレールをセットします。
この時点で全体のタッチが軽くなります。
あとは鍵盤鉛調整の要領で進めていきます。
コンプレッションスプリングのスプリングキャップを回しながら
鍵盤ごと個別に圧を調整しダウンウェイトを調整します。
調整後のダウンウェイトは

  • 低音セクション : 52g、51g、50g
  • 中音セクション : 49g、48g
  • 高音セクション : 48g、47g

となりました。
全体が10g前後、軽くなっています。
また鍵盤ごとに調整出来ますので
重さのバラツキも修正可能です。

概ねスタインウェイと同じウェイトまで軽くすることが出来ました。
アップウェイトは30gから35gほど確保出来ておりまして
これは作業前のアップウェイトとさほど変わっていません。
タッチレールはアップウェイトへの影響が少ない為
ダウンウェイトは軽くなりつつ
鍵盤の追従性はしっかり保たれます。

試弾
お客様に試して頂きます。

「かなり軽くなりますね!」との事で満足頂けました。

今後は鍵盤の重さを気にする事無く、演奏に集中出来そうですね。

グランドピアノ専用タッチ軽量化ツール「タッチレール」に関しては
以下のページも参考にどうぞ↓
http://www.piano-tokyo.jp/touch-rail.html

タッチレールの取付け(ヤマハC5L)@東京都台東区

 

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