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私の考えていること


いい音を求めて

丁寧な調律作業が出来る!

私はもともと何年か楽器店に社員の調律師として勤務していました。そこで働いている中で次第にいくつかの疑問を抱くようになりました。

私の勤めていた会社の場合、1日のスケジュールは完全に会社が管理していました。考え方によっては「予め組まれた仕事をこなしていけば良いのだから楽で良いじゃないか」という見方もあるかもしれません。

しかし調律師=技術者の立場からすると、そうではないと思うのです。杓子定規に「何時に誰さんの家、次は誰さんの家」と一件あたりの調律時間を1時間として予定を組んで動けるような仕事ではないのです。何故ならばピアノを扱う調律師も生き物、ピアノも生き物、ピアノが違えば状態も違ってくるのは当たり前で当然仕事に費やす時間も違ってくるからです。そのような条件の違いがなかったとしても、1時間そこそこでは少々時間が足りない気がします。

修理中のグランドピアノ

ピアノは、調律(チューニング)だけしていれば良い状態が保てる訳ではありません。ピアノという楽器は、他のアコースティック楽器と違い「アクション」というメカニカルな機構が内部にある為、それらを定期的に調整してあげなければ、購入から時間が経過していきますと次第に良いタッチ、良い音色が得られなくなってしまうのです。その為、作業時間に制約がある場合「整調(せいちょう)」「整音(せいおん)」といった「調律」以上に大切な作業が出来ないままとなってしまいます。このような状態は、お客さまにとっても好ましくはありませんし我々調律師も消化不良な仕事になってしまい後味の悪い調律作業となってしまいます。

独立後の現在は、時間の制約なく作業させて頂く場合が多く、時間の許す限りお客様のピアノをベストな状態にしたい!というのが正直な気持ちです。(調律をご依頼頂く際は、充分な作業時間を見て頂けましたら幸いです)


お客様との連絡がダイレクトにとれる!

その他に組織形態の場合、調律の予約はそれを仕事とする担当者がいて、お客様の希望日時を受け付ける事があります。その際にお客様から「どこそこが調子悪いので調律の際に見てほしい」などの話を伺っておきます。それを調律師が担当者から聞いて、お客様のお宅へ調律に伺うというスタイルです。つまり「お客様→調律の予約担当者→調律師」なので、実際に調律に伺ってみると多少話が違ってる事があります。さらにその調律予約担当者がピアノに興味がない人だとお手上げです...Ω\ζ゜)チーン…

そのような毎日の繰り返しに、私はジレンマを感じていました。ピアノ調律の仕事は、そんな事務的に事運ぶ仕事ではありません。他にも組織に所属する調律師としてのデメリットは多々有りましたが、このへんにしておきます...。

誤解を避ける為に付け加えますが、会社形態のところでも、しっかりした仕事をされているところも有ります。(調律師又は調律に理解のある方がオーナーのお店です)我々の仕事は利益優先ではいけないはずです。 自分のやった仕事に対して相応の料金が頂ければ、それで良いと私は考えます。

我々職人の喜びは、利益ではなくお客様に満足頂ける仕事をする事なのです。(自分の技術を安売りするという意味ではありません)

人によっては、このような物言いが鼻につくやもしれませんが 、私の考えていることを、あえてこのような形で書こうと、決意するに至った経緯をご察しいただければ幸いに存じます。


※上記の「考え」は、2001年のサイト立ち上げ当初のものですが、初心を忘れずに仕事に取り組むよう、日々精進してまいります。

文責 渡辺 雅美

関連リンク : 調律師ブログ


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