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ピアノ調律に関する用語集

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Tension(テンション)

張力。弦の張ってある緊張状態のコト。弦1本で70~90kg、ピアノ全体で16~20トンもの張力がかかっています。

Tightener(タイトナー)

Tuning-pin tightener(タイトナー)
Tuning-pin tightener。
緩くなってしまったチューニングピンに、注射器等を使い注入してやることで、木質が膨張しピンのトルクを得るもの。
お手軽で便利なものではあるが、ピンがジャンピングしてしまい、調律しにくくなるオマケがもれなくついてくる場合も...
あくまでも応急処置として使用するのが望ましいです。
これでもダメな場合は、ワンサイズ太めのチューニングピンと交換する、ピンを一度抜いた後、単板などスペーサーをかましてピンを入れ直す。
最終的にはピン板の交換等の修理が必要です。

Tuning(チューニング・調律)

調律
ピアノの調律(チューニング)。
みなさんの家にお伺いして行っている作業です。
ピアノにおいて調律とは、或る高度をもって平均律音階を作ること。
簡単に言うと、弦の張力を加減・調整し、音楽的に正しい音階を作る作業です。

ピアノには230本ほどの弦が張られ、18トン前後の張力がかかっている為、弦の張力は打弦も相まって、低下することは免れません。
定期的な調律をすることで、ある程度安定したピッチを保つ事が出来ます。
この他に整調・整音・修理といった作業があります。

稀に「ピアノの調律」を「ピアノの調教」と仰る方も居られますが(ある意味間違いではないですが)、お馬さんではないので、「調教」ではなく「調律」でお願いします。

関連リンク : ピアノ調律とは?

Tuning hammer(チューニングハンマー)

チューニングハンマー
調律の時に調律師が使っている道具(工具)。
チューニングピンを回すのに使います。
チューニングピンのサイズによりハンマーチップのサイズも種類がありますが、現代はほとんどが#2チップです。
しかしチューニングピンのサイズや角度は、メーカーや製造時期により結構な種類が存在し、またプレスの精度もあって、ハンマーチップには少なからずガタが生じます。

Tuning-pin(チューニングピン)

チューニングピン
弦の一端が巻き付けられているピン。
これを回すことで弦の張り具合を調整します。
長さは6cmほど、太さは7mm程度。
弦を通す穴の内径は1.5mm、重さ16gで、素材は硬びき鋼線。
4度から8度の傾斜でピン板に打ち込まれています。
このピンは、ピン板と呼ばれる木にただ打ち付けてあるだけなので、過乾燥なピアノはピン板がピンをしっかり支えてられずに、調律が狂いやすくなります。
このようにチューニングピンがトルクを失い緩くなってしまった状態を、俗に「ピンズル」「ルーズピン」と呼びます。

Turn buckle(ターンバックル)

ターンバックル
アップライトの弱音フェルトの上下位置を調整するパーツ。
下前パネルを外すとアクセス出来る。最近のものは位置調整後にズレてこないよう、ズレ防止の為のナットがある。
固定用のナットの無いもので、頻繁に弱音ペダルをスライドされている場合、少しずつ弱音フェルトの位置がズレてくる事があり、この場合ターンバックルを廻して適切な位置になるよう調整する。

The author is Masami Watanabe

ピアノや調律に関するご質問は、
お気軽に渡辺宛 info@piano-tokyo.jp までお問い合せください。

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