タッチレールの取付け(カワイRX-1G)

カワイのグランドピアノRX-1Gの鍵盤が重いとのことで
タッチレールを取付けました。

 

BWは44gとそこそこ重いです。
SRは5.8で、ARは6.0です。

 

鍵盤押え
既存の鍵盤押えをタッチレールと置き換えます。

 

タッチレール
タッチレールを取付け、スプリングキャップをまわして調整すれば
あっという間に作業完了です。

今回はBW39gに調整しました。

 

今回のように単にタッチレールを取付けるだけでも
BWは小さくなり鍵盤は軽くなりますが
ご希望の方には、タッチウエイトマネジメントとタッチレールを
ミックスした作業も提供させて頂いております。
タッチレールとタッチウエイトマネジメントを組み合わせることで
BWだけでなく慣性モーメントも小さくすることが出来ますので
より軽いタッチを体感頂けます。

 

ピアノマスク
ちなみにこのピアノには、ピアノマスクが搭載されています。
消音ユニットのようにピアノの性能に影響を与える事もなく
合理的なシステムです。

 

渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
E-mail  info@piano-tokyo.jp
url  http://www.piano-tokyo.jp/
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タッチレールの取付け(ヤマハA1S)

お客様からヤマハの小型グランドピアノ、A1Sの鍵盤が重たいので
タッチレールを取付けたいとのメールを頂戴し取付けました。

購入当初から鍵盤が重いと感じておられ
何人もの調律師さんに診てもらったが改善せず半ば諦めていたところ
タッチレールの存在を知ったようです。

お伺いして、鍵盤のダウンウェイトを計ると
低音セクションが70g前後
中音セクションが65g前後
高音セクションが60gから65gくらいで
調整が十分でない事を伺わせる値です。
また隣り合う鍵盤の重さのバラツキはかなりあります。

ヤマハA1Sの全体整調
初回訪問時は、ここ数年していなかった「調律(ピッチ上げ)」と
おそらく十分に手が入っていないであろう全体「整調」を。
一日かけて整調した後で
ダウンウェイトは全体に7gほど軽くなりました。
ピアノアクションが正常になったうえで、タッチレールを取付けます。
この日はタッチレール製作用に採寸をして
後日、仕上がったタッチレールを取付けます。

鍵盤押え
オリジナルの「鍵盤押え」。
この鍵盤押えと置き換えるかたちでタッチレールを取付けます。
元の鍵盤押えやネジ、ナット類を保管しておけば
いつでも元の状態に戻す事が可能です。

タッチレール
鍵盤押えがあった部分にタッチレールがセットされた状態。

分銅
あとは鍵盤鉛の調整と同じように
分銅を使ってダウンウェイトを調整していきます。
スプリングキャップを回すだけですので
鉛に比べ圧倒的に早く調整が進みます。
現代の標準的なダウンウェイトは50gですが
今回はお客様と相談の結果、気持ち重ために設定しました。
最低音を55gから54g、
中音セクションで53gから52g、
高音セクションで51g50gとなるように仕上げました。
隣の鍵盤との重さのバラツキもきっちり揃えてます。
お客様がスタジオやホールで弾くピアノが
ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、ヤマハ、スタインウェイ、が主だそうで
様々なコンディションのピアノを弾く事を念頭に、それらに対応出来るよう
全体に少し重めが良いとの事でした。
一応、この設定でしばらく試して頂き
後で「もう少し重めに」「もう少し軽めに」
という事になったら、変更出来るようなセッティングにしてあります。
タッチレールであれば、あとからウェイトの微調整も容易です。

タッチレール取付完了
タッチレールの取付けが完了です。

試弾
お客様にチェックして頂き、OKとの事。

A1のような超小型グランドになると
鍵盤長も大分短くなっていますので
鍵盤手前で同じ10mm下りるのでも
フルコンのそれと比べ傾斜がきつくなってしまいます。
この時、ヤマハの頭の平たいキャプスタンがボトルネックとなり
コントロール性が悪く、押し込むようなタッチに感じます。
次回以降、キャプスタンにR-bitのようなアタッチメントを付けるか
スタインウェイのキャプスタンに変更してやると
さらに弾きやすいピアノになりそうです。
また、整音などやらなければいけない作業が多々ありますが
次回以降の調律時、これらに手を付けていければと思います。

グランドピアノの鍵盤の重さでお困りの方。
タッチレールを検討されてみては如何でしょう。

 
タッチレールの取付け(ヤマハA1S)@東京都港区

 
タッチレールに関しては以下を参照ください↓
http://www.piano-tokyo.jp/touch-rail.html

 

渡辺ピアノ調律事務所
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タッチレールのアフターメンテナンス

タッチレール
1年ほど前にタッチレールを取付けた
ヤマハ グランドピアノ C3Lの
調律とタッチレールの点検調整にお伺いしました。

ヤマハC3L
プロのピアニストさんがご使用のピアノですが
本番で弾く事の多いスタインウェイと
ご自宅のヤマハのダウンウエイトの差に、戸惑う事も多いとか。
そこで前回タッチレールを取付けて
C3LのDWをスタインウェイと同じウェイトに調整しました。
この年式のヤマハのC3はダウンウェイトが60g前後ある事が多く
素の状態では鍵盤は重く、繊細なタッチを表現し難い場面があるかと思います。

タッチレールを取付けて、1年ほど弾いて頂いたご感想は
「タッチレールいいですね。ホールのスタインウェイを弾いても違和感がないです!」
と大変ご満足頂いているようです。

タッチレールの調整
時間の経過や季節変化などで
鍵盤のウェイトは微妙に変化します。
タッチレールの場合、ツマミを回すだけでウェイト調整が出来ますので
取付け後の再調整も手間が掛かりません。

グランドピアノ
お手持ちのグランドピアノの鍵盤が重たくて悩んで居られる方は
タッチレールの導入を検討なさっては如何でしょうか。

タッチレールに関しては以下を参照ください↓
http://www.piano-tokyo.jp/touch-rail.html

 

 

 

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タッチレールの取付け(カワイNX-40)

カワイ NX-40
「タッチレール」取付けのご依頼が増えております。

タッチレール(TouchRail)は、
グランドピアノの重たい鍵盤を標準的な重さまで軽く出来る
グランドピアノ専用のタッチ軽量化ツールです。

今回取付けをご依頼頂いたピアノは
カワイのNX-40です。

お客様によると
このNX-40を購入してから10年以上
重たい鍵盤に我慢しながら弾いてきたけど、もう限界!との事。

ダウンウェイトを計ってみると

  • 低音セクション : 70g(バラツキあり)
  • 中音セクション : 65g(バラツキあり)
  • 高音セクション : 65g(バラツキあり)

重いですね、カワイは...

鍵盤鉛による調整ではなく
タッチレールをお選びになった理由をお伺いすると
「穴をあけたり等、ピアノに手を加えたくないので」という事でした。
確かにタッチレールは一部の例外を除いて
基本的にピアノ側に一切の加工を必要としませんので
お客様のご希望に添えます。

初回訪問時に「調律」「整調」「タッチレール用のデータの採寸」まで行い
タッチレールが出来上がったら、再度お伺いして取付けという段取りになります。

タッチレール
鍵盤押えのあった場所に置き換えでタッチレールを取付けます。
取付けはたったこれだけ。シンプルです。
あとはスプリングキャップを回しながら
1鍵ごとにダウンウェイトを調整していけば完了です。

タッチレール取付け後のダウンウェイトは

  • 低音セクション : 55gから51g
  • 中音セクション : 50g から49g
  • 低音セクション : 48gから47g

と元の状態から15g前後軽くなりました。
最低音部のダウンウェイトを55gに設定したのは
アップウェイトとの兼ね合いからです。
アップウェイトは25gから30g確保出来てます。

試弾
お客様に軽くなった鍵盤をチェックして頂き作業完了です。

グランドピアノの鍵盤が重くてお悩みの方、
タッチレールの導入を検討してみては如何でしょうか。
標準的な重さの鍵盤は、
鍵盤の重さを意識することなくコントロール出来ますので
演奏に集中することが出来るようになります。

 

グランドピアノ専用タッチ軽量化ツール「タッチレール」に関しては
以下のページも参考にどうぞ↓
http://www.piano-tokyo.jp/touch-rail.html

タッチレールの取付け(カワイNX-40)@神奈川県横浜市

 

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〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
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タッチレールの取付け(ヤマハC5L)

タッチレール
グランドピアノのタッチウェイト軽量化ツール、
「タッチレール(TouchRail)」
ヤマハのC5L、製番580万台に取付けました。

ご依頼者様によると、鍵盤が重く
ピアノを練習していて1時間を過ぎたあたりから
手や腕が張ってしまい辛いので軽くして欲しいとの事です。

現状では

  • 低音セクション : 65g
  • 中音セクション : 60g
  • 高音セクション : 55g

といったダウンウェイトです。(バラツキあり)
現代の標準的な重さは50g程度ですから、少々重いようです。
特に低音から中音にかけて、
もう少し軽いと演奏が楽になると思います。

整調
調律を済ませた後、あらためて「整調(せいちょう)」を一から見直します。
十分な整調がされていないピアノは思いのほか多いもので
じっくりと調整していくと、それだけで数グラム軽くなるピアノが多いです。
一日目の作業は調律と整調。
それとタッチレールのデータの採寸。
タッチレールはお客様のピアノ一台ごとにオーダーで製作されます。
鍵盤の割り付けを綺麗に写し取って、
それを元にお客様のピアノ専用のタッチレールが作られます。

タッチレールが出来上がったら、再度お伺いして取付け、調整作業です。

ホワイトパンチングフェルト
お客様からのご要望で、
良い機会なのでピアノを少しグレードアップしたいとのことで
ヤマハ純正のフロントパンチングクロスを
Wurzenのホワイトパンチングフェルト・コニカルに交換しました。
ホワイトパンチングに交換すると
音の立ち上がりが速くなり。音の力強さが増します。
パンチングは地味な部品ですが、良質なものに交換すると
音やタッチが変化します。

TouchRail
既存の鍵盤押えがあった場所に置き換えで
タッチレールを取付けます。
オリジナルの鍵盤押えとネジを保管しておいて頂ければ
いつでも元の状態に戻すことが出来ます。
タッチレールのインストール作業は
シンプル且つスピーディーに完了します。
スペーサーチューブを最適な長さにし、
適切な位置にタッチレールをセットします。
この時点で全体のタッチが軽くなります。
あとは鍵盤鉛調整の要領で進めていきます。
コンプレッションスプリングのスプリングキャップを回しながら
鍵盤ごと個別に圧を調整しダウンウェイトを調整します。
調整後のダウンウェイトは

  • 低音セクション : 52g、51g、50g
  • 中音セクション : 49g、48g
  • 高音セクション : 48g、47g

となりました。
全体が10g前後、軽くなっています。
また鍵盤ごとに調整出来ますので
重さのバラツキも修正可能です。

概ねスタインウェイと同じウェイトまで軽くすることが出来ました。
アップウェイトは30gから35gほど確保出来ておりまして
これは作業前のアップウェイトとさほど変わっていません。
タッチレールはアップウェイトへの影響が少ない為
ダウンウェイトは軽くなりつつ
鍵盤の追従性はしっかり保たれます。

試弾
お客様に試して頂きます。

「かなり軽くなりますね!」との事で満足頂けました。

今後は鍵盤の重さを気にする事無く、演奏に集中出来そうですね。

グランドピアノ専用タッチ軽量化ツール「タッチレール」に関しては
以下のページも参考にどうぞ↓
http://www.piano-tokyo.jp/touch-rail.html

タッチレールの取付け(ヤマハC5L)@東京都台東区

 

渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
E-mail  info@piano-tokyo.jp
url  http://www.piano-tokyo.jp/
weblog  https://www.piano-tokyo.jp/blog/